インシュリンについて
このインシュリンの主な働きは“血糖(血液中のぶどう糖:空腹時で70~110㎎/1㎗が正常値とされる)をエネルギーとして使えるようにすること”です。
通常はすい臓(の一部=ランゲルハンス島)から常時少しづつ分泌されていますが、糖質をたくさん含んだ食事をとる事で食後のインシュリン分泌は10倍以上にもなります。
インシュリンは血糖をグリコーゲンとして筋肉へ貯蔵させます。そして、肝臓に於いても蓄えられます。
そして余った血糖はインシュリンにより脂肪細胞へ摂り込まれ中性脂肪となり体脂肪として蓄えられていきます。
インシュリンが肥満へつながるという認識はこのことによるワケです。本来は生物が持つ飢餓状態に備えたエネルギー備蓄システムなのですが、飽食の現代社会においては一度溜めたら溜まる一方という事ですね。こうした状態が継続するとインシュリン作用が低下して糖尿病に至ります。こうなると全身の血管が早いスピードで老化しますので、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、腎症等、糖尿病合併症を引き起こします。失明や命の危険など、非常に重篤な後戻りのできない結末をも迎えます。
これらを予防、回避するにはまず“糖質の過剰な摂取を避ける”ことが第一。美味しいスイーツも、主食とされる炭水化物も、軽い間食のおやつもまた、少しづつ確実に糖を積み上げています。。。
知らず知らずに糖質を口にしている、させられていると言っても過言でない日常。“今日は糖質は摂らないぞ!”そんな日を創るのも試みのひとつかも知れません。(5/10)