昨今、食と健康や栄養を話題にするときによく耳にするようになった「ファイトケミカル」。
これは、《フィト=食物》+《ケミカル=化学成分》という意味となります。野菜や果物に含まれる機能性成分を指し、苦み、辛み、色味、香りなどの特徴を有します。
健康に寄与する作用として、免疫力向上、老化抑制・抗酸化、抗ガン、肥満の予防…などが挙げられます。(*^。^*)
例えば、トマトに含まれる“リコピン”もファイトケミカルの一種ですが、実にビタミンEの1000倍の抗酸化力があるとされています。
このリコピンは、分類上は『カロテノイド(脂質関連物質』という抗酸化作用強い脂溶性のファイトケミカルに属します。他に、βクリプトキサンチン(とうもろこし)、ルテイン(ホウレン草、ブロッコリー)、カプサイチン(唐辛子)なども挙げられます。
『ポリフェノール』は、水溶性で色の濃い色素、苦み、えぐ味成分です。カテキン(茶類)、イソフラボン(大豆)、セサミン(ごま)などがここに属します。
『硫黄化合物』は、独特の強いにおいが特徴です。アリシン(たまねぎ、ニンニク、にら)、シニグリン(わさび)、スルフォラファン(ブロッコリー)などが属します。
『テルペン類』は、柑橘類に多く含まれる香や苦み成分です。免疫力向上にも作用します。
メントール(ミント)、αピネン(みょうが、春菊)リモネン(レモンの皮、柑橘類)、オイゲノール(バナナ)、シネオール(ローズマリー、ローリエ)などが挙げられます。
『多糖類』は海藻や根菜類に多く炭水化物類となります。βグルカン(キノコ類)、フコダイン(海藻類)、イヌリン(ごぼう、たまねぎ)、ペクチン(林檎)が有ります。難消化性の場合、食物繊維として分類されます。
これらのファイトケミカルは、加熱による調理がおススメの摂取方法となります。これは、細胞壁内の細胞膜にファイトケミカルが含まれ、この細胞壁は固いセルロースで形成されるため咀嚼では充分に破壊、吸収されない事によります。つまり、生食は吸収しづらいという事ですね(;'∀')
翻って、この細胞壁は加熱で容易に破壊され、しかもファイトケミカルの効果、作用は低下致しません。ですので、スープなどで召し上げるのがいちばんおススメかも知れません。(*^。^*)
ファイトケミカルを多用に含む食材(野菜、果物)は、目印として『色の濃いもの』『香りの強いもの』…といったところでしょうか?(*^。^*)
興味の出てきた方は、ぜひ調べてみてください。
酸化防止(=身体のサビ落し)に、ぜひ積極的摂取を!!
(R7.6.10)